映画「ドクター・ストレンジ」鑑賞


今年1本目の映画鑑賞。
待ちに待ったドクター・ストレンジ公開初日、会社帰りに観るしかない。残業ほどほどで仕事を仕上げ、割引券片手にダッシュで近くのシネコンに。この映画の醍醐味は、やっぱり3D上映での鑑賞にある?さらに、シンゴジでその迫力に魅了されてIMAXも捨てがたく、相乗効果が期待できるIMAX3Dで鑑賞したいなと意気込んで乗り込みましたが、なんと満席。どんだけー?!と心の中で絶叫…声に出してたかも。その次の回だと帰宅困難、妥協して数十分遅れのドルビー3D上映での鑑賞、やむなし。
3D鑑賞は初めてではないのですが…こんなに辛いものだったか?神秘と宣伝される映像、面白いことに間違いはないのですが、何度も目が回りそうになって、歯を食いしばり肩に力も入り、負けまいと頑張るのに疲れました。3Dで観たのがいけなかった?席が前方すぎた?IMAXで観ていたら、途中退出したか、すっかり目を閉じてしまったかも知れず。字幕版であれば2Dで観るのが良かったかもとちょっと後悔。それくらい遠近と動きが激しい。でも、特段目新しいストーリーではないこの映画を特別なものにするには、あの視覚効果と異様な派手さは必要だと理解できる。
ベネディクト・カンバーバッチと言えば私も大好きなSHERLOCKがはまり役。どうやら高慢つながりで、ドクター・ストレンジと比べられることが多いようですが、私は重なる部分はないように思いました。ちなみにストレンジは姓で名はスティーブン。映画の中では、スティーブン、ドクター・ストレンジ、ミスター・ストレンジ、マスター・ストレンジ等々、呼び方は色々。ストレンジはシャーロックとは違って喜怒哀楽を隠さないわかりやすいキャラクター。普通に恋愛出来るし。と言ってもふられちゃうのですが。早速ネタバレ。でも、今後何かあっても良さそうなふられ方です。ふられた事で世界を守ることに専念するというわかりやすさ。印象に残ったのは、冒頭ネパールの雑踏をさまよい歩く場面。ストレンジはネパールの人々より頭一つ大きいのですが、シャーロックのどこかのエピソードで、思っていたより背が低い…趣旨のことを言われるシーンがあったことが思い出されました。実際ベネディクト・カンバーバッチ自身はそれほどの長身ではないのですよね。身体は鍛えておりますね。ちらっとだけ胸筋を披露してくれました。修行中のもっさりから魔法を習得後のスッキリ風貌への変わりようもお見事。カンバーバッチ氏は、とにかく声が好き、素敵。身長なんて普通で良い。
以降、ネタバレ続出です。
観ようかどうしようか迷っている人へ。私はマーベルに疎く、ドクター・ストレンジの下調べもなく本作を観たのですが、十分楽しめましたよ。その点はご安心ください。我々は何者だという問いの答えの部分と、最後のおまけ映像は、アベンジャーズを知っている方が楽しめるようですが、ちょびっとだけなので知らなくても問題なし、きっと絡んだ続編があるのだなくらいに気づく程度で十分だと思います。前知識としては、ビヨンセは知っていた方が良い!加えて、ボノ、エミネムといった他の有名人の名前に関する単純な共通点がうっすらわかればよし。ホテルにチェックインした時にフロントで無料wifiのパスワードメモをもらったことがあれば、ちょっとツボにはまるかも。ツボ、と言えば、あのマント。後半、ストレンジはマントを身につけるのですが、そのマントが結構重要な役どころ。マントには人格…があるっぽい。確か師匠が、マントのことを気紛れだと言っていた。コミカルでもって強靱。声は発しないけれど、ストレンジはマントの意思表示行動に対して「わかったよ」なんて言う場面もあり。
理解できなかったことや不思議な場面もありましたこが、さらっと流すのみ。ループとかドーマムゥがよくわからない。さらに師匠のあの行動がなぜそんなに悪いのか?モルドがストレンジと行動を別にするとあっさり去っていくのもなんだか?ウォンはあんなに楽しそうなのに。あれほど短時間で魔術のエキスパートになったストレンジなのに、事故の後遺症はどうなんだ?手術室での悪の一味との死闘で敵は不死身かと思えましたが除細動器であっさり即死?リアリティを追求せず、娯楽映画として鑑賞するのが良いです。主人公が魔法使いになるという時点で当たり前か。そして、乗り物酔いしやすい人は本当に気をつけて。映画はエンドロールまで観て退出すると、おまけ映像その2が観られますが、単なるクリフハンガーといえばそれまで、私はあんまり…。本編できっちり終わらせてくれるのが好きかもと改めて思えました。