トマムでスノーボードデビュー

克服できないまま、忘れ去ることもできずに、ずっと心残りだったスノーボード。もう10数年も前、ザウスという屋内スノーゲレンデ施設が船橋にありまして、スノーボード習得を目指して3〜4回通ったところで閉鎖となり…。もう全然、お手上げ状態で。立つこともままならず、転ぶだけの時間。素直にスクールにでも入れば良かったのでしょうが、またお高くて当時はもったいない、滑ることのできる友人からスクールなんて無駄無駄みたいなことを言われて、なんとしても自力で滑れるようになりたいという若気の至りも。回数重ねてみても、無理なんじゃあ…?と思いつつ、あの見た目の華麗さに憧れて、いつかは私もという思いを捨て切れませんでした。そして今年。忙しくて休暇を取得できないまま年度末が迫り、バラバラとではなくまとめて取らざるを得なくなり、だったらどこか行こうかと。最近になってスノーボードへの思いが温まってきたのには理由があり、過去記事の秘密裏の活動にもあるその人が、スノーボードが大好きなのだと。あぁ、あのかつて憧れていたスノーボード。やっぱりイイよね…よし!と。初心者向けでスクールもあって、できればスキー・スノーボード以外のこともできて…と調べてすぐにトマムリゾートの存在に気付き。福利厚生を利用してお手頃な予算で宿泊できることもわかって、トントン拍子に計画が進みまして、私と同じ状況の友人を誘っての2泊3日のトマム旅行、その内容は、到着日午後に早速スキー、翌日は宿泊特権で9時から11時までスノーボードデビューレッスン、最終日はあわよくば午前中にスノーボード、そして帰宅の途。思いつきにしてはかなりベストなプラン。
当日は、LCCの安値の早朝フライトで新千歳空港に。買い物などして、リゾートライナーバスでトマムリゾートに直行。ホテルに到着するとすぐにチェックインすることが出来て、スキーひと滑りの前にお部屋でゆっくりできることに。
じゃじゃーん!お部屋のカーテンを開けると、この景色です。素敵すぎる!チェックイン時に、一泊につき1日リフト券引換券が付いていたこともあって、すでに心はゲレンデ。…それにしても、リフト券って随分と高価格なのですが、一泊朝食付きの宿泊料金に含まれているとなると…本当にこの価格なのかと不安にもなり、フロントの彼の日本語と胸元のネームバッチから、間違えてないわよね???と念のため確認しましたが、含まれている。嬉しい誤算。
部屋でウェアに着替えて、フロント横のインフォメーションで1日リフト券を引き換えてレンタルショップへ。スキー3点セットをレンタル。スキーなんてスノーボード(←いや、滑れていないけど)以上ぶりだし、3回目じゃない?若い頃は寒いところや陽射しがいやで、避けに避けていたっけ…。最初から恐怖感なくスイスイ〜と滑ることができたので、ついスノーボードも出来ると思っていたのですが…むむむ。トマムは人生で3回目のスキー、最初はリフトの乗り降りに戸惑った程度で、初級者コースを高速でガリガリ言わせながら数回滑走、スノーゲレンデの感覚を得ることはできたところで切り上げることに。普段身体を使うこともないので、無理しないのが大人の行動。
陽が落ちると、ナイター。幻想的、リゾート感満喫。ところで。平日のトマムはリフト待ちも一切なく邪魔な滑走者もあまりおらず、快適でした。とはいえ、そんなに滑れないのによくここに上がってきましたね?!と驚かされることもしばしば、直滑降で滑り降りてきて減速方法を知らずに大転倒で止まる…みたいな暴走初心者も2〜3名(同一人物?)見かけました…海外の方がトマムでスキーデビューみたいな。国民性でしょうか、怖いもの知らずですよね〜怪我には慣れっことか?
トマムリゾートは想像以上に高層で広大でした。色合いが可愛らしくもあり。部屋はリゾート仕様なので、ベッドルーム以外にリビング的な作りになっていて、日中もかなりの時間を部屋で快適に過ごせました。難点は乾燥がひどいこと…。静電気発生率100%、木目調の壁に手をついてもビリッときます。怖い。加湿機能付き空気清浄機をフル稼働しましたが、ついぞ、湿度30%の最低表示を超えることはなく、実質湿度10%もなかったのかも。
2日目は待望のスノーボードデビューレッスン。ザウスで座るか転ぶかしかしていなかったことを考えると、間違いなく、デビュー。基本的な扱いと転び方を教えてもらうと、いきなりリフトに乗って初心者コースに降り立ちます。ボードは抱えたままですが。ほっ!しかし、上の斜面での両足装着が大変…。転げ落ちたら?!先生がボードを甘踏みしてくれておりますが疑心暗鬼、そうそう身を委ねるわけにはいきません。装着までにも相当時間を費やし、ようやく待望の滑走〜!まずはデビューレッスンでお決まりのサイドスリップ。なのですが、予備知識がなかったので、自分が何のために、ずずずずきゅっ!とやっているのか、全然理解せず、むしろ滑りの練習だと思っていました。のちのちに判ったことなのですが、どちらかと言うと、止まる練習だったわけで、そこの誤った思い込みが一番いけなかった。初心者の滑り方の練習…と思っていたため、このあとはもうすべてこの体勢ですよ。無駄に全身に力を込めて、ずずずずきゅっ。なかなか進まないし、途方もなく疲れる。レッスン中に太ももガタガタで、レッスン開始時とは別人のようだと先生からは言われ、今日はレッスン後の滑りはやめた方がよいかもと、先生はもちろん自分でもそう判断。レクチャーは、フロントおよびヒールで木の葉落とし滑りまで進みましたが、出来たような、出来ないような…そこまでで2時間のレッスンが終了しました。感想としては、、、滑れるようになりたいという思いがより一層強くなり。無理だとか諦めようという気持ちはなく。ということで、トマムから帰ってきてからも、私のスノーボード挑戦、実は進行形です。
その後はウェアは脱いで、敷地内を散策することにして、まずは雲海テラスならぬ霧氷テラスに向かいました。ゴンドラで山頂付近まで一気に上がれば、もう到着です。
そのまま、歩いて行ける散策コースにも行ってみたり。ここにもコースの一部が横切っていたり、ゲレンデの中なので、何人かスノーボーダーに遭遇しました。こんな高いところから下まで滑走できたらどんなに楽しいことか…!
でも、翌日の3日目はゲレンデには行きませんでした。リフト券購入と装備レンタルを渋ったのと、帰った後の身体のことを考えて。そのため、筋肉痛にもならず疲労も取れて、日常生活への支障は全くなく。
最後に、トマムリゾートのおすすめポイントとして、朝食ビュッフェのことを。リゾート内に幾つもレストランがあり、あちらこちらに点在しています。その中で素晴らしいと感じたのが、hal。タワーからは距離がありますが、連絡バスでも連絡通路を徒歩で移動することも可能です。目の前で焼いてくれるチーズオムレツやイクラをはじめとした豊富な海鮮、朝からついつい食べ過ぎてしまいます。星野リゾートトマム、良い思い出しかありません。出来れば毎年ここでシーズン初滑りを…!