映画「シン・ゴジラ」鑑賞

少し前に周囲で話題になっていたシン・ゴジラ、ようやく機会があって観てきました。7月29日からのロングランで、今頃…の感想ですが、観に行こうかどうしようか迷っている人がいたら、観に行くことをおすすめします!
以降、思い切りネタバレを含みます。
なんだろう、おすすめポイント。私自身、もう一度観たいなぁと思っているくらい、なんだかいろいろてんこ盛りな映画でした。最初から最後まで雰囲気で話の流れについていけてるような気がしていますが、本当のところは全然という感じで、細かいところなんて何にも理解できていないけれど、それなのに、面白かった〜と思えたのが不思議な映画でした。バリバリ現代の話なのですが、どことなくレトロ感があり、戦闘シーンよりも会議シーンが圧倒的に多くて、登場人物は政治家と官僚だらけの社会派ドラマ風ですが、演じてる役者さんたちは、設定が設定だけに大まじめなのですが、展開がよくわかっていなくてもところどころに思わず笑いたくなる場面、ちょくちょく。でも、笑って良いシーンなのかがわからなくて笑えずに悩んでしまったり。そんなものは取っ払って、とにかく楽しめばよかった、もう一度観たいなぁ〜と感じています。たぶん、原稿と防災服のところとか、どこに言ってます?のところとか、ラーメンのびちゃったところとか、カヨコが日本語の中でカタカナ語だけがやたらと発音が良かったりタメ口とか、まず君が落ち着けとか、最後の無人新幹線とか無人在来線の爆弾攻撃や口から注入のあたりって、笑っても良かったのよね?あまりにも展開が早すぎて、各所で笑い損ねてしまいました…。特に、ごめんなさい、のところ。ふっ…となりそうになった瞬間、もう既に場面が変わっており、完全に機を逸しました。追いついていなかったのは笑いだけでなく、途中まで長谷川博己の役名が矢口だとわからなかったし、最初に蒲田に現れたあれがゴジラだとも思わず、品川で進化したのを見てしばらくして、…あっ?!えっ?!これってゴジラ!と気づいた次第。登場人物だって、あれだけたくさんの俳優さんがちょい役で登場していて、気づいたのは前田敦子小出恵介斎藤工くらいだったというのも悔しい…。片桐はいりは面白かったですね。ちょうどあのあたりで、尾頭さんが矢口蘭堂に着替えを促したところ、要らないけれど、あって良いシーンでしたよね〜。矢口蘭堂を少し身近に感じられたりして。しかし「蘭堂」って名前も凄いです、最後の最後にそんなことを思う余裕がやっと出てきたり。登場人物の名前に追いつけなかったのは本当にもったいない。冒頭で、何々大臣は外遊で不在…との注意書きが表示されるのですが、あれはきっと後から登場する農林水産大臣だったのですよね、平泉成さん。そういった前段の説明の意味もきっといくつも今でもわからないままなのが悔しい気もする。観終わってから登場人物をおさらいしようと公式HP見たのですが、全然ですよね。俳優名の羅列しかなくて、wikipediaの方がはるかに詳細。それでもまだまだ足りず。パンフレットだともう少し詳しい解説が載っているのかを確認したくて売店行ったら閉まっていました。最終上映の悲劇。
取り留めなくなってしまいましたが、シン・ゴジラの魅力、結局のところ不明です。でも、なぜかしらまた観たいと思える不思議。できるなら、Blu-rayで一時停止しながら観たいという気もしています。…制作側の見事な術中にまんまとはまっているということか?!