5月と6月のあれこれ、グルメと買い物

食べたものや買ったものを記録しておこうという趣旨の日記、ほぼ雑記になります。
まずは食べたものから、順不同に。画像はあったりなかったり。
1店目は、銀座にある『農家の台所』(https://www.facebook.com/noukanodaidokoro.ginza/)。土曜日のお昼過ぎに行ったので、選択肢がなくて【休日】ランチビュッフェ60分、ゆっくり食事というわけにはいきませんでしたが、お腹は十二分に満たされました!ずらりと並ぶ10種類以上の獲れたて野菜を生でいただけました。とにかく新鮮ということ。残念なことに全種類を食べてみることはできませんでした。ドレッシング等も種類が多く、野菜以外にもドリンクやデザートも好きなだけ。野菜メインにするつもりが、ついつい欲張って大根と鶏肉の具だくさんカレーもいただきました。これをやめておけば、もう少しお野菜がいただけたかなぁと少々後悔。デザートも4種類ほどあり、かぼちゃのシフォンケーキも美味しかったし、中でもアスパラガスのゼリーがさっぱりしていて喉ごしも良かったです。お土産にドリンクメニューにもあった広島県産の寒番茶を購入しました。
2店目は、長野駅の駅ビル内にある『草笛』(http://www.kusabue.co.jp/)。こちらにはTHE YELLOW MONKEYの公演で長野に行ったときに立ち寄りました。長野と言えば、やっぱり信州蕎麦。一時、上田に縁があったのですが、蕎麦は『刀屋』か『草笛』だと、当時連れて行ってもらったのが『草笛』さんで。長野にも店舗があると事前に知り、長野駅に到着してそのまままっすぐ向かいました。昔のほど衝撃はなかった盛り加減。注文した時にも店員さんから「普通でも量が多いのですが、、」と説明があって、上田でもそう言われたことを瞬時に思い出して「大丈夫です!」と期待して待ってしまったせいかな。くるみそば、濃厚で美味しかったです。蕎麦自体は、そば切りやゆで加減が結構大雑把で庶民の蕎麦という感じ。太さがバラバラだったり、つながったままで茹で上がっていたり…。席数が多くてとても賑わっているので、そのあたりも粗くなってしまうのでしょうね。くるみダレは美味しかったりし、長野に来たら蕎麦!の意気込みを初志貫徹できた点では満足です。
3店目は、新宿にある『えびそば一幻』(https://www.facebook.com/ebisobashinjukuten)。新千歳空港に行くたびに毎回覘いてみるものの、あまりにも待っているお客さんの数が多くて機会がなく。思い切って新宿店に足を運んでみました。20人くらい待っていましたが、ここで食べなかったら一生食べることはないかもしれないと思い、心を決めて食券を購入!…メニューを見ずして食券を購入しないとなりません。えびそばは、塩、しょうゆ、味噌の味と、そのまま、ほどほど、あじわいの濃さのスープと、太麺、細麺の麺の組み合わせがあるので、最初にそのあたりを決めておく必要があるのです。私は、とにかく濃いのが食べたかったので、えびみそあじわい、麺は極細が好きなので細麺。こちらの麺、細麺といっても普通くらいです。味噌仕立ての濃厚スープはどろっどろで、ほどほどくらいにしておくべきだったかとも思いつつ、飲み干すことはできませんでしたがおいしくいただきました。新宿店はお店もきれいで待合席も多くて、行きやすいお店だと思います。待っている間も壁一面に貼り付けられている有名人のサイン色紙を眺めてみたり。二度目のチャンスがあったら、今回と対極なえびしおそのままをいただきたいと思います。
4店目は、京橋にある『焼肉トラジ』(http://www.ebisu-toraji.com/shop/tokyo/marunouchi/kyobasi/)。京橋店のみの平日ランチメニュー、ビビンBARをいただきたくて、それだけのために京橋まで。期待のビビンBARの具材は想像以上の充実ぶりで、本当はもっとビビンを満喫したかったのですが、そんなに食べれるものではない…。しかもオプションで、焼肉も追加しちゃったり。私は、ごはん少なめにして、とにかくビビンをよりたくさん、その上から最後にレタスをのせる作戦。なので、画像はレタスだけ盛られているかのようですが、その下は夢の世界です。たっぷりのお野菜がいただけて、この作戦、なかなか良かったと思います。ランチタイムは11:00からで、11:20に到着するとまだ人気がなく、窓際の個室風の静かな席、ビビンBARの具材ももちろんきれいにすべて並んでいましたが、12:00過ぎにおかわり検討でコーナーに行ってみると、欠品もちらほら…。人気がうかがい知れました。最後に棒アイスをいただいて大満足です。
5店目は、マーサーブランチ ギンザテラス(http://www.merceroffice.com/shop/mercer-brunch-ginza/)。こちらは、ブリオッシュのフレンチトーストが激うま!と話題のお店。フレンチトーストはランチメニューなので、ほぼほぼ休日でないといただくことができませんが、最近の休日の銀座の混みようといったらちょっとやそっとではありません。それでもなんとか一度食べてみたいと意を決して1時間ほど並んでようやく祈願成就です。フレンチトーストは、概念を覆されたという感じ。今まで食べてきたものと別ものです。見てのとおり、くたっとしたところが一切ない!でも、間違いなくあの卵液に浸されたパンを焼き上げたフレンチトーストなのです。食べてみるべし。
フレンチトースト2枚にプレートがつくメニューで、プレートメニューは迷うほどおいしそうなものがずらり、その中でも好物のサーモンとチーズを使っているメニューを選びました。堪能です!銀座には予約できるテラス席があって、こちらはフリードリンクになる限定メニューがあり、昼間から浴びるほどモエ・シャンドンを飲んでいる女子会やカップルも。モエ・シャンドン好きにはおすすめです!
続きましてお買い物。
まずは、この時期に?いえ、この時期だからこそのスノーボードウェアです。今年目覚めてしまったスノーボード。ウェアは、20年前にムラスポの福袋に入っていたGONZOなるブランドのものです。特に問題を感じているわけではありませんでしたが、GONZOって?と我ながら疑問があり、やっぱり有名どころのウェアとか気になってしまったり。私が特別大好きな東方神起の某メンバーもスノーボード好きとしてファンの間では有名ですが、彼がかつてパパラッチされたスノーボード中の姿、ウェアがBURTONで。そうかーBURTONかーと思っているところでみかけたのがこちらのBURTONのウェア。もともとはそれなり高価なものですが、型落ちでシーズンオフなもんで、8000円くらいにまで値引きされていまして。メンズですが、Sサイズならやや大きめでちょうど良いであろうという予想で、1晩迷って購入。届いた商品は、スノーウェアっぽくなくて、普通に着用もできそうで良い買い物したわ〜と大満足です。今年のシーズン開始が楽しみでなりません!
次は今流行のガウチョパンツ。これ、たまたまランバンオンブルーの公式ウェブサイトでみかけまして、ひとめぼれ。ガウチガウチョしておらず、ぱっと見はスカートに見えなくもない。そのまんまなガウチョにやや抵抗を感じていましたが、これは惹かれます。早速店舗に行ってお取り寄せをお願いして試着、思っていた以上にボリューミーでしたが許容範囲内でしたので購入しました。今っぽくてかなり着まわしそうな予感。
同じくランバンオンブルーでついでに買ってしまったベーシックなカーディガン、黒。オフィス着用なので、この程度がちょうど良い。背中のリボンはランバンオンブルーらしさを控えめに主張していて、わかる人にはわかる感じが心地よいデザインなんですよね。ただの自己満足ですけれど。
そして久々にファミリーセールに行って参りました。ちょっとした時間つぶし、その時間にやることがなかったので行ってみた程度だったのですが、周囲の購買欲につられて、それほど必要もなかったバッグと靴を購入してしまいました。猛省。行ったのはマイケルコース。
マイケルコースって、アウトレットに入っていたりしますよね。私は沖縄でみかけたのですが。その場では、それほど魅力を感じなかったのですが、今回のファミリーセールではやたらと素敵に思えちゃいました。バッグは本当に悩み。気づくと手に4個くらい持っていて、鏡の前で合わせてみては、これは派手すぎ、とか、これは使いにくそう、とか欠点をみつけて手放し。手放してもなくならないほどの供給っぷり。気づくと1時間以上持っては放し、持っては放しを繰り返していて、その中でたまたま見つけたドライビングシューズがお安かったので購入してみることに。
70%オフって。元の値段はなんなんだ?となりますが、一応アウトレット商品、その中でも型落ちではなく、難ありとされている商品が70%オフになっているのですが、その難あり商品の数量が半端でない。この靴も難あり判定表がついていたのですが、気づいたらどこかに行ってしまって。よくよく見てもどこがどう破損しているのかさっぱりわからず。靴はほとんどが50%オフで、難あり70%オフ商品自体がかなり少なくて、これは取ったらたまたま70%オフだったので、見入ってしまいました。
ペタンコ靴は苦手ですが、これは履き心地が良くて購入を即決してしまいました。まぁせっかく来て、しかも1時間以上もいたわけだし、記念購入だわって思ったのが大きいかも。まさに車を運転するときにだけ履こうかなというくらいの気持ちのお買い物。歩き回ると、もしかしたら足が痛くなるかも?くらいピッタリだったのが気になるので、旅行とか出歩くのには向いていないかなぁ。実は高い買い物だったりして。
靴の購入を決め、およそ100人は並んでいるであろう精算列に並びかけた時に見つけたのがこちらの70%オフ値引きのハンドバッグ。バックはA4サイズ書類が入らなければ意味なし!という考えでして、これは見てすぐその条件をクリアしていることがわかり、そして色(ヘザーグレー)もちょうど良い!あとは難あり判定の理由ですが。シートには、ベルトに小キズあり、と。ベルト?こんな大きなバッグをななめ掛けにするシチュエーションがわかりません。ベルト、不要!
通勤用にピッタリなバッグ、最後の最後で見つけてしまいました。このデザインはL、M、SとありましたがLサイズ(これ)は少なかったうえに、色(レザーグレー)も他にみつけることができませんでした。この会場でもレアだったようで、見つけたのが奇跡的と思えたら購入するほかない。バッグはレザーと一応記述があり、、、とにかく軽くて使いやすそうなのでとても気に入っております。
この夏?の散財はこの程度にしておかないと!

合掌:森岡賢さんご逝去

先日、THE YELLOW MONKY について日記を書いていて、95年4月の川崎クラブチッタでのLIVEを懐かしく思い出したのですが、いわゆる対バンでSOFT BALLETも間近で観ることができて。私はボーカル遠藤遼一さんに注目していたのですが、向かって遠藤さんの左側にいる人。ちらっ。と見ると、目があう。ひとまずそらす。しばらくして、またちらっ。と見ると、また目があう。ってか、ずっと見られてないか?…やだよぉぉぉ。と困惑した気恥ずかしい出来事も思い出し。メイクばっちりでぴったりした衣装の非常に痩せたクネクネ踊るその人が森岡賢さんで。
お目当のTHE YELLOW MONKYの対バンだったSOFT BALLETにまんまと魅せられて、翌月の大宮ソニックシティの単独LIVEにも行ってみたり。会場前では違法業者の方々に、他のファンとの違和感が大きすぎて心配、大丈夫か?と声をかけられて、やってることは悪いことだけど、人間性は悪くないのかも?と思ったりもしたっけ。件のSOFT BALLETはつい興味本位でかじってみたくなるような非常に特異なバンドでした。すぐに、森岡賢さんは見た目の奇異さに反してとても真っ当な優しい人柄であることもわかり、あの時(川崎クラブチッタ)なぜあんなに怖がってしまったのかと、度々後悔、川崎クラブチッタでも私は客席の中で違和感大噴出していて、父性(母性?)溢れる森岡さんは心配で見守ってくれていたのかもしれないって。先日もあの時の瞬きもなく無表情の森岡賢さんの特徴のある目を思い出して、懐かしさに浸っていたところでした。
懐かしい動画を貼っておきます。
故人の安らかなご永眠をお祈りいたします。

『THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016』5/28 長野ビックハット公演

出来るだけ小さな箱で再会したいという思いで、ちょうど土日開催であった長野ビックハットの公演を選びました。THE YELLOW MONKYの公演は、おそらく97年の紫の炎ツアー以来です。
代々木と比較はできないのですが、長野の盛り上がりは凄かったです。観客は開演からヒートアップで、吉井さんは最初は冷静なように見えましたが、徐々にテンションが上がってツアーオーラスの様相に。ご本人も言っていたけれど、翌日も公演あるのに大丈夫かな?と思えるくらい。
パンチドランカーの頃に一度気持ちが離れてしまった私にとって本当に久々のイエローモンキーLIVEだったのですが、聴き直しもせず未聴曲のチェックもせずに会場入りしました。楽観視していたけれど、やっぱりありましたね、ギャップ。観客の反応に面食らい…と言うのは、男性がものすごく多くて。イエローモンキーのファン層は圧倒的に女性比率が高いという記憶でしたが、いつからこういうことになったのでしょう。LIVEの楽しみ方は人それぞれですが、それでもええっと思わずにはいられないこともいくつか。私の前も両隣も男性同士の連れ合いで、開演から豪華カラオケか?!というくらい、みなさん一緒に歌い続けてどんな曲にも手拍子、薔薇娼婦麗奈でも渾身の手拍子…楽曲に集中できなくなることも…。向こう側のステージの4人の様子はと言うと、アリーナだったため視界には前列の男性陣の頭と肩という障害物が入り、それでも頭と頭の間から奇跡的に唯一見える定位置の吉井さんの鮮明で克明に確認できるその姿と声は、20年前のLIVEからの衰えは一切ないと認定できるもので、ただただ驚きでした。よほどの体力の持ち主か、この日のためにどれほど準備してきたか。おそらくは後者で、その見えない努力をしかと感じて感激しっぱなしでした。本当によく声が出ていて、こんなに歌の巧い人だったっけ?!と惚れ直したり。SPARKでだったか、リズムに合わせて連続して蹴り上げる脚の高さの安定感、50歳目前とは到底思えませんでした。反対に、素敵に年齢を重ねているって感じてときめいたのがMC。話し方が丁寧で優しい、基本的にしっかりとした敬語で観客への敬意が感じられます。それでいて親近感の湧く内容でもあり。大人の対応でユーモアも適切、心地よいことこの上なかったです。私はこれくらいの距離感のコミュニケーションがベストのようで、改めて今の吉井和哉が好きだと感じたし、この人に思い入れていた過去は間違っていなかったと思えたことがとても嬉しかったです。左耳だけに開けたピアスホールも右手に腕時計をつける習慣も吉井和哉から受けた影響は今も残っています。
当日披露された楽曲を収録されているアルバムから書き出すと、

Bunched Birthから
WELCOME TO MY DOGHOUSE
LOVERS ON BACKSTREET

THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIEから
Chelsea Girl
Romantist Taste

EXPERIENCE MOVIEから
SUCK OF LIFE

jaguar hard pain 1944〜1994から
A HENな飴玉
薔薇娼婦麗奈
悲しきASIAN BOY

smileから
Love Communication

FOUR SEASONSから
Tactics
空の青と本当の気持ち

SICKSから
楽園
HOTEL宇宙船
花吹雪
見てないようで見てる

PUNCH DRUNKARDから
球根
BURN

8から
カナリヤ
バラ色の日々

アルバム未収録、ベストアムバム収録 などから
JAM
SPARK
BRILLIANT WORLD
プライマル。
ALRIGHT

…になります。ニューアルバムを引っさげてではないので今回のツアーが過去の楽曲になることは期待できていましたが、本当に満遍なく選曲されていて、でも代名詞とも言えるあの曲もあの曲もあの曲もなく…どうやって選曲したのかな。さぞかし苦渋の選択だったことでしょう。
MCもあいだあいだに。そこは流石、抜群でした。以下、正確ではありませんが…
一番初めの発言は、
こういうことも言わないとね。ただいまーー!
で、みんなで、おかえりーー!と返したのは言うまでもなく。
再結成して俺たちが思う最高のロックンロールを届けます!
下ネタが多いかもしれません。控えめにします。

には、すかさず、えーーーっ!と不満の反応を返すと、
性にうるさい長野県なんでしょ?!むっつりすけべが多いって聞いてるよ?!
とお茶目に返しがあって、会場がいっきに打ち解けた感じ!
長野、記念すべき地方公演初夜です。
いっぱい濡らして帰ってください。

なんて吉井節が炸裂で、あぁ本当にイエローモンキーが帰ってきたんだとボルテージが上がりました。
そのあとも途中で何度か楽曲紹介に合わせてちょっとしたコメントをくれました。
解散から16年経って再結成できたこと、感慨深げに、
夢のようでございます。
って。それから、
今夜もお見受けするところ、様々な年代の方がいらっしゃるようですね。代々木初日で、新しいイエローモンキーは、おそまつ君がおそまつさんになったようなものだと言いましたら、色々なリアクションでした。ぐふっ。
とか。
SUCK OF LIFEでの恒例の吉井さんのマイクとエマギターとの絡みパフォーマンスでは、
ちゃんと見えた?これからはこういう細かい芸を広い会場でも…
(見せていくよ)という意味かな。あれを芸って言うのがツボでした。やっぱりいいなぁ、吉井さん。続くメンバー紹介では、アニーの野性美を賞賛して
16年間山奥で狼と二人で暮らしていた
とか、エマのことを
イエローモンキーの叶姉妹!…やり直し!くはっ!イエローモンキーの…官能小説!ひとりラブホテル街!
とか、サポートのキーボードのつるたにたかしさんのことを
三国義貴はよしたかちゃぁ〜ん、つるたにたかしはつるたかちゃぁ〜ん
と声を裏返し、ヒーセについては、
俺のおじです。出身地も隣でございます。♪俺が北区でこの人が足立区〜育ちは悪いが人柄は良い〜
みたいなことを地声で歌い上げると、
エレカシみたいになっちゃった。♪くぅだらねぇと〜
と続けて爆笑を誘ったり。メンバーのことを
綿棒
とか言ってみたり、
よろちくび
とか、どうしようもないダジャレも飛び出たりして、でもそのダサさが彼のチャームポイントにも感じたり。何よりも終盤のバラ色の日々のイントロ部分での長めのMCがすごく感動的でした。
この16年間離れ離れになった俺たちにもみなさんにも日本にも本当に色々なことがあって今に至ったわけだけれど、イエローモンキーが再結成してこうしてみなさんと会えたことは奇跡です。ここに集まってくれたみなさんに言わなければなりません。イエローモンキーは生涯解散しません。
深刻な話し方に、言わなければならない、にドキッとしたけれど。嬉しい話でした。真剣な口調で、はっきりと言葉を噛みしめるように誠実に宣言してくれた吉井和哉に会場は拍手喝采でした。若気の至りだと許されるギリギリの年代だったころから16年経って、ファンに対して責任を負う発言をする本当の大人のバンドになって。責任、と言っても重苦しいものではなくて、続けて、LIVEの中でイエローモンキーは国宝という発言をしたことをあげて、
これからは、みなさんのなかで、みなさんと俺たちが国の宝になればいいよ。
と、確かな自信と気持ちの余裕を感じさせる発言にとても頼り甲斐を感じて。なんてカッコイイの?!一生ついていくよ〜な気持ちになったところで、伝家の宝刀、殺文句が出ました。
人生を共にしてほしいと思います。一緒に歌ってください。
と始まったバラ色の日々。ここはもちろん大合唱です。私はこの曲は未聴、思い入れがなかったのですが、それでも伝わってくるものが確かにあって感動的でした。それからの悲しきASIAN BOY。これね。感動の中で盛り上がりが最高潮に達して、ステージではかつてと全く遜色ない吉井さんのパフォーマンス、自然と涙が溢れてきました。定位置からステージサイドまで来てくれた目の前の吉井さんが左手で前髪をあげておでこを出しながらカッと目を見開いて瞬きもせず無表情で客席を見る。突き刺さるまっすぐな視線。その瞬間、95年4月に川崎クラブチッタのイベントで恋焦がれ続けたイエローモンキーをようやく初めて目の前にした時、無機質な表情の吉井さんから注がれた視線があまりにも近すぎて思わず目を逸らしてしまったという甘酸っぱい思い出が鮮やかによみがえり、20年以上経ってもまたこうしてイエローモンキーのLIVEが行われていることに胸がいっぱいになって涙が止まらず。最近本当に涙もろい。そのあともLIVEは続いて最後の最後、締めのMCも完璧でした。優しく、
うん、最高だった。
って。もちろんそれで終わらず、
最高の初夜だった。
明日歩けるかな。

って、その場にいるみんなの心を一瞬でさらって笑わせる。そしてしっかりと締めることも忘れない。
これからもTHE YELLOW MONKYをよろしくお願いします。今回、THE YELLOW MONKY SUPER としていますが、SUPERというのはみなさんのことです。俺たちは、THE YELLOW MONKY の曲を演奏する人たちで、みなさんはTHE YELLOW MONKY の曲を感じる人たちです。
会場全体が大きな拍手で包まれて、始まった最後の楽曲はJAMでした。
久々の再会は広くない会場にこだわって長野公演を選びました。そもそもイエローモンキーから気持ちが離れてしまった理由のひとつは、彼らのLIVEが西武球場で行われた時、彼らと同じ場にいながらとても遠い存在だと感じてしまったこと。川崎クラブチッタの手の届くくらいの距離から始まったせいもあり、地方の市民会館、NHKホール、武道館までは箱が大きくなることを共に喜べたのに、豆粒にしか見えないほど距離のある会場までなったときは寂しさの気持ちが上回ってしまった。でも今回のLIVEを経験させてもらって、広いところでももう大丈夫って思えました。もしもまた東京ドームでLIVEができたなら、今度は必ず行きたい。今の彼らにドーム公演は実現可能って感じています。↑に、あの曲もあの曲もあの曲なくて残念だったと書きましたが、リクエストは、嘆くなり我が夜のFantasy、赤裸々Go!Go!Go!、ROCK STAR、Foxy Blue Love、熱帯夜…もっとあるけれどキリないのでこの記事はこの辺りで。

氷室京介「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」東京ドーム初日

5/21(土)に氷室さんのLIVEに参戦して参りました。
今年の元日の新聞一面広告でLIVEツアーの告知を見て。衝撃でした。氷室さん。熱狂したわけでもないし、青春の1ページでもない。リアルタイムのBOØWYは知らなくても、彼らの歌は何曲も口ずさむこともできる。それくらい影響力の大きなバンドだったのであろうし、私にとってのBOØWY氷室京介であり。
これが最後なのかと思うと、是非ともそのステージを見てみたいと思いました。チケットボードの会員登録が済んでいることもあって、後日チケットボードから届いた案内メールに沿って東京ドーム初日の抽選に申し込み、当選。
念願の氷室京介との初対面。ステージの上の氷室さんは、とても55歳とは思えずパワフルでいて時に可憐。怒られそうですが。この人は、こんなにもキラキラとしたあどけない笑顔を見せる人なのかと驚きました。
遡ること開演前。1階席から眺めるアリーナ、花道もバクステもなく、ひたすら座席でびっしりと埋まっています。最前列は1列席数最多のおよそ220席、最も長い中央の最後列は90列。スタンドには見切れ席とか見切れ体感席といった設営はなくて、直前に発売されたリアルライブビューイング席は一般席と少し距離を置いて3塁外野席に設けられていました。ステージはすぐそこにあるのに、スクリーン越し見ることしかできない…
開演時刻の18時が近づくと、客席から呼びかける声や手拍子が湧いては消えが繰り返されます。氷室さんのLIVEはこうやって始まるのですね。
公演序盤から曲と曲の間に、氷室さんは短いけれど何度も語りかけてくれました。まともな大人になれるのかも不安だった自分、俺の常識は世間の非常識、そんな自分が35年活動してこられたことへの感謝。曲への思い入れとかエピソードの他にBOØWY時代の出来事も。ブレイクする直前、メンバーも大人になり始め、陰湿な感じではないけれども、関係が悪くなったそうで。そんな状況なので氷室さんが初めて単独で曲作りをしたのが、アルバム『JUST A HERO』製作の時。その経験がソロ活動の原動になったという主旨のお話が一番長かったかな。それから、NEWS ZEROにテーマ曲を提供した当時のお話。自分が手がけることを反対する人たちもたくさんいただろうにと、不器用な表現でオファーしてくれたことへの感謝の思いを。思い出を話すのは、最後のステージだから?35年の中にはBOØWY時代も含まれるわけで、実名こそ出せないけれど、当時のスタッフさん、そしてメンバーだった方々への感謝が込められているんだと思える。あまりの不器用さに泣けてしまう。
LIVE中の氷室さんに、残念なところなんてどこにも見当たらない。耳の不調を感じさせる仕草も少なかったし、汗だくになってシャウトし続けていた。集結するファンは5万人以上、依然として人気が高い。なのに、惜しまれつつ、今回が最後のツアー。氷室さん、中盤過ぎからすごくいい笑顔を見せ始める。何度も、何度も。LIVEが楽しくて仕方ない、観客の反応が嬉しくてたまらない、そんな笑顔でキラキラしてる。
2年前、氷室さんは氷室京介を卒業、終わらせたいと言った。体がもたない、いっぱいいっぱい。思うようなLIVEができなくなったのは年齢的だったり身体的な問題だし、そう言われてしまうと引き止めることなんて誰にもできない。2年前の決意の裏側には、堪え切ることなんてできないほどの苦しみと辛さがあったのだろう。でも、今目の前のステージ上でシャウトする氷室京介は、これで幕引きとは到底思えない姿。こんなにもLIVEを愛しているのに結末に向かって走り続けている姿。酸素吸入し、左耳のイヤモニを強く押さえつけ。涙が溢れ出して止まりませんでした。
2日後の5/23。ラストツアーは東京ドーム3日目の最終公演で閉幕し、ライブの無期限活動休止となりました。LIVEとは違った形で、氷室さんの歌う姿を見ることはできそうです。氷室さんのやりきって整理がついたという気持ちを尊重して、ファンのみなさんは温かな気持ちでこれからも静かに氷室京介を見守っていくのでしょうね。

東方神起 FILM CONCERT 2016 〜TILL〜 感想など

フィルムでしょう?とスルーの予定でしたが、トンペンでない友人にまで、なぜ行かないのか?!と追及されてちょっと気になってしまい、見た方々の感想を追ったところ、いい話しか聞こえてこない!さらに地方から遠征して(お住いの地でも数ヶ月後に開催されるにも関わらず)2回も参加している方もいらしたり、これは一度は行ったほうが良いかも?とようやく重い腰が上がった次第です。ファン活動はもっぱら土日なのですが、この週末は既に別のLIVEの予定が既に入っており、とても消極的な気持ちで豊洲に向かったのでした。
消極的なのは、観覧がスタンディングであるのが大きな理由。本人達が不在である上映スタイルのLIVEで、2時間立ちっぱなし…。そのうえ、前の人の頭が視界を占めたら精神的にもストレス。ぶつかったりしたらなおのこと嫌だなぁと、憂鬱一直線。
そもそもどうやって入場するのだろう?と不安を投げかけたところ、整理番号順に呼ばれて入場して好きな場所に立つ、との情報をいただき、少し安心。というのは、私のチケットにある整理番号がかなり若いので、自分の意志で場所取りができるであろうという期待。しかしまた新たな疑問が浮上、入場開始時間がわかりません。番号順に入場するということは、番号が若いのだから相当前もって会場に到着しておかないとなりません。座席が決まっていないために時間が拘束されるなんて…。11:45開始に対して10:50に豊洲ピット到着、開場はまだでひと安心。
入場開始の気配がないのでグッズ売り場を偵察してみて見つけたのは、本日11:45の回は椅子設置との貼り紙。これで懸念事項はすべて解決!入場後は希望どおりの席に着席でき、だだひたすら上映開始を待ち続け…。
開演前の余興ですが、案の定ゲストはいらっしゃらず、TBの頑張りで場が温まりました。立ち上がって観覧する練習を促されて、椅子はあっても立って鑑賞するものだということが全体に浸透されて良かった〜。立つか座るかでもめるの嫌ですもん。
ようやく上映開始!ですが、ネタバレは禁物なのでしょうか。ぼやかして少しだけ。
まるっと当時のパフォーマンスが流れる曲もあれば、編集で過去のツアーをつなぎ合わせて流す曲もあり。そして初見の映像も…。そんな内容です。
個人的な感想、良かったのかそうでもなかったのかですが、不要なドリンク代500円の徴収はあったものの、本人不在のフィルムコンサートとしては総じて満足できる内容でした。でも、2度、3度観たいという気持ちはないかも。これは私の趣向の問題ですが、知っている彼ら、過去の彼らにはあまり興味がなくて、未知の彼ら、進化する彼らを見るのがたまらなく好きなようです。良かった点をあげると、一年以上彼らのステージパフォーマンスを観る機会から遠ざかっていて少しぼんやりしかかってきた彼らの良いところ、好きなところ、素晴らしいところを再確認することができたこと。私にとってかけがえのないスターは彼らだけと改めて実感できたこと。2018年のツアーでお帰りの声を届けたいと熱い気持ちが再沸騰したこと。異国の地で大勢の異国の人々にこんなにも愛されていることと愛されている理由がよくわかったこと。
これからもずっとずっと応援し続けられるよう、彼らに元気でいてもらいたいし、自分も元気でいたいなと思います。

5月文楽鑑賞教室『曽根崎心中』鑑賞


大人気の文楽鑑賞教室公演を鑑賞して参りました!いやー、期待以上に楽しかったです。太夫さんと三味線さん、人形遣いさんによる説明は文楽初心者の私にぴったりで、初めて知ったことばかり。日本の三味線には10種類もあって、文楽で使う三味線は義太夫三味線といって最も大きなサイズ、人形の性別が男性が女性かでバチ使いがかわること、人形の感情もバチ使いで奏でること。なによりも人形の首(かしら)は檜で出来ていて、顔の中をくり抜いて通した三味線の紐で顔のパーツの全てが操られていること!人形遣いさんの左手一本でどんな表情も作ってしまうなんて。そして、右手は人形の右腕となり、黒子さんの一人が両脚を操り、一人が遠隔操作で左腕を操る、これが三人遣いと言われ、まさに三位一体ですが、一体の人形に成人男性3人が携わっているわけで、ぎゅうぎゅう。中央に位置する両脚担当の黒子さんが少しでも楽にお仕事できるように、人形遣いさんは歯の高い下駄をはいているとか。司令塔は人形遣いさんで、黒子さんお二人は人形遣いさんの指令で動くのだそう。指令って、もう本当にちょっとした動きで、そんなのでどうして指令内容がわかるの?!ってただただ驚きです。へぇー!がいっぱいでした。普段お話しすることのない三味線さんと人形遣いさんがお話しされるのが珍しく、人形遣いの吉田玉翔さんは、人形の写真をSNSでアップして人形浄瑠璃文楽を広めてほしいと仰っていました。太夫は豊竹希大夫さん、三味線は竹澤團吾さんのご説明でした!
今年の2月に初めて文楽を観た際、一番感動したのは、人形が人間のように見えたこと。全てが人間らしく自然な動き、に見える不思議。しかも一人の脳で操っているのではなく、別々の3人が体のパーツを分担しているのに一糸乱れない!人形2体が寄り添うと、6人がぎゅうぎゅうになってお仕事するわけですが、もう華麗なんですよ、連携っぷりが。それと、実は人形遣いさんと黒子さんたちがしていることが本当に人形自身がやっていることのように見えること。それらに圧倒されてしまい、何度でも見たいと思いました。
今回の曽根崎心中でも、徳兵衛とお初が寄り添ったり抱きかかえたりする場面がいくつかありましたが、2体の人形同士を6人で向かい合わせること自体はどうってことないと思いますが、観客がいるので正面はあけなければなりませんから、もう片方に6人ぎゅうぎゅうで2体の動きを操らなければなりません。人形プラス人形遣いさんと2人の黒子さん、合計8人のお仕事から目が離せない…!それから、終盤に切り裂いた帯を人形が身体に結びつける場面がありましたが、実際には右腕担当の人形遣いさんと左腕担当の黒子さんの連携プレーで結んでいるわけですが、これもまた本当に人形が自分で結んで見える自然さが素晴らしい…!
今日もイヤホンガイドをレンタルしましたが、やっぱり鑑賞には必須だなぁと感じました。とにかく…睡魔に襲われても退治できます。爆。要するに見所を教えてもらえることで、飽きずに演目に集中できるのですよね。
9月の文楽公演は通し狂言で一谷嫩軍記という源平の戦いが題材の名作…らしいのですが、私にはやや難しそう。12月公演の演目発表を楽しみにしています!
後日の新聞に今回の公演のことが掲載されました!(読売新聞)

ルノワール展:国立新美術館

国立新美術館で開催中のルノワール展に行ってきました。一昨日から始まって8月まで開催されているのに早速3日目に行ってしまったのは、意外と混雑していないという昨日の情報を見て。少し早起きして開始時間の少し前に到着です。乃木坂駅の6番出口付近に、臨時チケット売り場があって便利!美術館のチケット売り場は、50人超くらいの列が出来ていましたから。私たちは前売チケットがあったのでそのまま入館。ここにも既に150人くらいの入場を待つ列が〜。やっぱり土日は多いですね。4〜6月の土日は高校生入場無料なのだそう。でも、それらしき鑑賞者を私はおみかけしませんでしたね…。入場者数はそれなりですが、混雑ということはなくて、どの絵画もゆっくりじっくりと鑑賞することができました。展示数100点も私的には多すぎず少なすぎず、40分程度で鑑賞し終えて集中力も持続できてちょうど良かったです。入場して、まず、イヤホンガイドをお借りしました。550円。かつてはこういうものは、要らないよね〜派だったのですが、やっぱりガイドはあるに越したことはないです。そこまでお金を切り詰める必要がないのであれば、借りることをオススメします。ガイドはすべての作品にあるわけではなく主要なものに限られていて、イヤホンと一緒に渡されるリストは必需で、陽光の中の裸婦からスタートです。
まさに陽光の感じる温かみあふれる色彩なのですが、人の肌に紫や緑をのせるのは当時としては斬新過ぎたようで、死斑のようだと批判されたりもしたようです。新しいものはなかなか受け入れがたいですもんね…。
ルノワールは人物画家のイメージしかなかったのですが、風景画もありまして、風景画好きなうちの母はこの、草原の坂道、をいたく気に入っていました。
今回の展示の目玉は、作品展のポスターにもなっています、こちらの、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会、です。サイズの大きな作品で、一際目をひきます。この作品に描かれているモデルは、画家などの芸術家やブルジョワから一般労働者までの様々な階層の人々、当時みんなこぞっでモンマルトルにあるダンスホールに繰り出した様子が描かれているのだそうですが、人々の日常を絵にするのはそれまでにはなかったことなのだそう。舞踏会…とあるので屋内の様子と思えなくもないのですが、樹木が描かれていたりしているし、ガイドによるとやっぱりここは屋外なのだそう。空が描かれていないのでわかりにくい部分でもありますが、よくよく作品に見入ると、差し込む陽の光を遮る木々の葉が、描かれている人々やテーブルの上に投影されているのですよね。ガイドを聞きながら、ここが一番時間をかけての鑑賞となりました。作品はルノワールのものだけではなく、オルセー美術館オランジュリー美術館所蔵のほかの芸術家の作品も展示されていて、作風やタッチの違いを見比べることもできます。(俳優であったルノワールの次男の出演映画が壁面に映し出されていたりも)
ルノワールは明るい色調で温かくてほわほわんとした印象の作品が多くて、それはそれで魅力的なのですが、わたしはどちらかというとガッチリした印象の写実的でメリハリのある作風、ドラクロワの作品にあるようなドラマティックな題材が好きなのですが、背景を聞いて好きになってしまった作品がこちらの、田舎のダンス。モデルは、のちにルノワール夫人となるアリーヌ、すごく良い表情でしょう。実はこの作品のモデル候補は当初はアリーヌではなく、都会のダンス、と同じシュザンヌという女性だったそうなのですが、嫉妬したアリーヌが自分をモデルにしてほしいと願って叶ったのだそう。そのせいか、この嬉しさが満ち溢れた表情、素直で可愛らしい素敵な女性でとても魅力的!若く可愛い恋人の嫉妬を解消してあげちゃうルノワールの優しさも素敵だなぁと。見ているだけで幸せな気分が伝わってきて、一番惹かれた作品です。
なので、今回のお土産として迷わずに、田舎のダンス、が描かれたチケットホルダーを購入しました。250円でした。ちなみに裏面は、都会のダンス、です。